Japanese reading practice

Read classic Japanese books with furigana

ja-reading.com

Read classic Japanese books online with furigana. Filter by JLPT level, tap a word for the meaning, and translate a sentence.

きょうふのきせつ

叢書名著の復興1 恐怖の季節

三好 十郎

Read 叢書名著の復興1 恐怖の季節 (きょうふのきせつ) by 三好 十郎 (みよしじゅうろう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.

N2 · advanced · modern kanji and kana · 257,544 characters · 508 screens

Aozora Bunko

お咲 段六伯父さ、よ! (段六の袖を引っぱる)

段六 あにい? 違ってるのか、話が?

仙太 お妙、お前もう戻りな、暑いで、また、身体に障るとよくねえ。

お妙 あい。……お咲、帰るで。これから源次にお茶だて。

仙太 源次郎に、桑の合いすきは明日俺達総がかりでやっからと言うときな。

お妙 あいよ。んじゃ皆さん。(と甲乙に会釈をして、お咲とともに左手へ去る)

仙太 (甲乙に)んでは、報恩講で話ば持ち出したら、どでがんすか?

甲 報恩講ばかね? 名目ばかえるかね?

仙太 ああにさ、名目は何でもええて。大事なことあ、そいで作人が寄合って、相談ができればええて。

乙 講中をそっちのけにして、物騒な話はできめえ。第一、仙太さ、お講となるとお前さま嫌って出なかったじゃねえかね?

仙太 ああに報恩講は報恩講で、やるだけのことあやって結構でがすて。いぐらお講だというても、常年中に念仏や唱妙ばかりでもあんめえ、講の後で茶を飲めば、茶飲み話というのも出るでがしょう。話や相談はそのときで結構じゃ。方丈さんの説教で耳の掃除が出来てっから、話も一倍よく耳に入るかもしれねえて。ハハハ。そうなりゃ、嫌いなんどと、飛んでもねえ、俺も講に入るだよ。