Japanese reading practice

Read classic Japanese books with furigana

ja-reading.com

Read classic Japanese books online with furigana. Filter by JLPT level, tap a word for the meaning, and translate a sentence.

うもんとりものちょう

右門捕物帖(三)

佐々木 味津三

Read 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) by 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.

N2 · advanced · modern kanji and kana · 241,558 characters · 480 screens

Aozora Bunko

――どうやら、裏庭は木戸も抜け道もねえ止まりのようだ。どこかにもぐっているにちげえあるめえ。さっさと拾っていってかいでみな」

一つ一つたぐりながら探っていくと、果然、裏庭のいちばんすみの、小屋ともつかぬ穴倉の前で消えているのです。――おそらく、人形用の細工土をかこってある土室にちがいない。足跡はその入り口のところでぴたりと止まって、入り口にはまた厚そうな土の戸が見えました。

「ウッフフ。よくよく、ちゃちな野郎だね。けっこうこれで隠れおおせたつもりでいるんだからね。――やい、野郎ッ、知らねえのかッ。知らねえのかッ、頭かくしてしり隠さずってえしゃれた文句が、いろはがるたにちゃんとあるんだ。出ろッ、出ろッ。――しかし、だんな、いいんですかい、小せい声でお頼み申しておきますがね。窮鼠かえってねこをかむってえ古ことわざもあるんだ。主従のよしみだからね、いざとなったら、あれをちょっぴり、ね、ほら、いいですかい。草香流でおまじないを頼んますぜ。――さあ来い、野郎ッ。なにもないしょ話したんじゃねえんだぞ。つええんだッ。つええんだッ。草香流を背中に背負ってるんだから、手出しすりゃ、首根っこがそっぽへ向くぞ。