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めいじんちょうじ
名人長二
三遊亭 円朝
Read 名人長二 (めいじんちょうじ) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 67,631 characters · 134 screens
聞きたし、且別にこれを裁断すべき聖人の教あらば心得のため承知したいとの仰せがありました。
三十八
林大學頭様は、先年坂倉屋助七の頼みによって長二郎が製造いたした無類の仏壇に折紙を付けられた時、其の文章中に長二郎が伎倆の非凡なることゝ、同人が親に事えて孝行なることゝ、慈善を好む仁者なることを誌した次に、未だ学ばずというと雖も吾は之を学びたりと謂わんとまで長二郎を賞め、彼は未だ学問をした事は無いというが、其の身持と心立は、十分に学問をした者も同様だという意味を書かれて、其の後人にも其の事を吹聴された事でありますから、その親孝行の長二郎が親殺しをしたといっては、先年の折紙が嘘誉になって、御自分までが面目を失われる事になりますばかりでなく、将軍家の御質問も御道理でございますから、頻りに勘考を致されましたが、唐にも此の様な科人を取扱った例はございませんが、これに引当てゝ長二郎を無罪にいたす道理を見出されましたので、大學頭様は窃かに喜んで、長二郎の罪科御裁断の儀に付き篤と勘考いたせし処、唐土においても其の類例は見当り申さざるも、道理において長二郎へは御褒美の御沙汰あって然るびょう存じ奉つると言上いたされましたから、家齊公には意外に思召され、其の理を御質問遊ばされますと、大學頭様は五経