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めいじんちょうじ

名人長二

三遊亭 円朝

Read 名人長二 (めいじんちょうじ) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.

N2 · advanced · modern kanji and kana · 67,631 characters · 134 screens

Aozora Bunko

恒「兼、手前……長兄のことを父さんに云ったな、云わねえでも宜いに……父さん案じなくっても宜いよ、長二の居る処は直に知れるから」

清「手前長二の居る処を知ってるのか」

恒「大概分ってるから、明日早く捜しに行こう」

清「若えから何様な無分別を出すめいもんでもねえから、明日といわず早いが宜い、兼と一緒に今ッから捜しに行きな」

と急き立てる老の一徹、性急なのは恒太郎もかね/″\知って居りますが、長二の居所が直に分ると申しましたのは、只年寄に心配をさせまいと思っての間に合せでございますから、大きに当惑をいたし、兼松と顔を見合せまして、

恒「行くのアわけアねえが、今夜はのう兼」

兼「そうサ、行って帰ると遅くならア親方、明日起きぬけに行きましょう」

清「其様なことを云って、今夜の内に間違えでもあったら何うする」

兼「大丈夫だよ」

清「手前は受合っても、本人が出て来て訳の解らねえうちは、己ア寝ても眠られねえから、御苦労だが早く行ってくんねえ」

と急立てられまして、恒太郎は余儀なく親父の心を休めるために

恒「そんなら兼、行って来よう」

と立とうと致します