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めいじんちょうじ
名人長二
三遊亭 円朝
Read 名人長二 (めいじんちょうじ) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 67,631 characters · 134 screens
奉「訴人長二郎、其の方は何歳に相成る」
長「へい、二十九でござります」
奉「其の方当月九日の夜五つ半時、鳥越片町龜甲屋幸兵衛並に妻柳を柳島押上堤において殺害いたしたる段、訴え出たが、何故に殺害いたしたのじゃ、包まず申上げい」
長「へい、只殺しましたので」
奉「只殺したでは相済まんぞ、殺した仔細を申せ」
長「其の事を申しますと両親の恥になりますから、何と仰しゃっても申上げる事は出来ません……何卒只人を殺しました廉で御処刑をお願い申します」
奉「幸兵衛手代萬助」
萬「へい」
奉「これなる長二郎は幸兵衛方へ出入をいたしおった由じゃが、何か遺恨を挟むような事はなかったか、何うじゃ」
萬「へい、恐れながら申上げます、長二郎は指物屋でございますから、昨年の夏頃から度々誂え物をいたし、多分の手間代を払い、主人夫婦が格別贔屓にいたして、度々長二郎の宅へも参りました、其の夜死骸の側に五十両の金包が落ちて居りましたのをもって見ますと、長二郎が其の金を奪ろうとして殺しまして、何かに慌てゝ金を奪らずに遁げたものと考えます」
奉「長二郎どうじゃ、左様か」