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めいきょくけっていばん
名曲決定盤
野村 あらえびす
Read 名曲決定盤 (めいきょくけっていばん) by 野村 あらえびす (のむらあらえびす) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 344,837 characters · 680 screens
ほかに、モーツァルトの『ピアノ協奏曲=ニ短調(K四六六)』(JD三一五―八、名曲集五二六)、『ピアノ協奏曲=変ホ長調(K四八二)』(JD八六六―九、名曲集六三〇)があり、『ピアノ・ソナタ=イ長調(土耳古行進曲ソナタ)(K三三一)』(JD三六七―八)なども入っている。非常に美しいものだが、モーツァルトの甘美さが、無表情過ぎて食い付き難いと言う人もあるだろう。現にこの『土耳古行進曲ソナタ』など、手際のよさはケンプのに比べて格段の違いであるが、ケンプの稚拙な親しみを採る人の方が多いかも知れない。
ベートーヴェンの『熱情ソナタ』(JD七八三―五)や、シューベルトの『幻想曲さすらい人』(JD六〇六―八、名曲集五八一)についても同じことが言える。情熱を云々しさえしなければ、美しさにおいては申し分のないものだ。もっとも『アパショナタ・ソナタ』はほかにも沢山入っているから、必ずしもフィッシャーを挙げる必要はないが、シューベルトの『さすらい人の幻想曲』はほかに良いのがない筈だから、ファンタジーの味に乏しくとも、フィッシャーを採るのが順当であろう。
要するに、フィッシャーの蒐集ばかりでなく、およそピアノ・レコードの蒐集を心がけるほどの人であったら、バッハ協会の五輯三十何枚のレコードは必ず備えておきたいものである。