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しこくへんろにっき
四国遍路日記
種田 山頭火
Read 四国遍路日記 (しこくへんろにっき) by 種田 山頭火 (たねださんとうか) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 15,842 characters · 32 screens
土と兵隊
穂すすきひかるわれらはたたかふ
十二月五日 好晴。
何となく身心不調、……何かなしにさびしい。
終日終夜黙々不動。
きのうもきょうもアルコールなし。
省みて恥じ入る外なし。
十二月六日 晴。
つめたい、霜がうっすら降っている(松山市内では初氷が張ったそうな)、冬も本格的になってきた。
頭痛、何もかも重苦しいように感じる。
朝食をすましてすぐ出かける、高橋さんの奥さんから少し借りる、局に藤岡さんを訪ねる、出張不在、一杯ひっかけて帰宿、入浴、臥床、妄想はてなし!
夜、高橋さん来訪、その人にうたれる、私は――私は、――ああああ――と長大息するのみ。
今夜も不眠、いたずらに後悔しつづける。
十二月七日 小春日和。
朝の一浴、そして一杯、ほんに小春だ!
身辺整理、洗え洗え、捨てろ捨てろ。
午後は近郊散策、道後グラウンドは荒廃している、常信寺はなかなかよい。
夕方、高橋さんを訪ね、同道して義安寺へ参拝、高商の坐禅会に参加する。
帰宿してまた一杯、また、……同宿同室は老人ばかり、しずかでさびしかった。
十二月八日 曇――晴。
無能無力、無銭無悩。……
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