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とうじょうのきじゅつし
塔上の奇術師/鉄人Q
江戸川 乱歩
Read 塔上の奇術師/鉄人Q (とうじょうのきじゅつし) by 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in Japanese with furigana. JLPT N3. Tap a word for the meaning.
N3 · intermediate · modern kanji and kana · 151,766 characters · 303 screens
」
と笑って、
「あれが、わしの発明した鉄人だよ。」
と、きみの悪い声で、答えました。
「てつじん……て、なんですか。」
「ロボットともいうよ。鉄でこしらえた人間だよ。」
北見君は、ロボットなら知っていました。でも、これは電気博物館で見たロボットとはちがっているのです。あのロボットの顔は、四角な鉄の箱のようなものでしたが、ここに立っているのは、人間とそっくりの白い顔をして、目も、鼻も、口もちゃんとあるのです。その目が、こちらをじっと見つめているのです。
「ウフフフ……。ロボットといってもふつうのロボットじゃないよ。ふつうのロボットなら、ちっともめずらしくない。どこにでもあるんだからね。こいつは、人間とそっくりのロボットなんだよ。自分で、かってに動きまわることもできるし、話をすることもできる。人間とちっともちがわないのだよ。だから、わしはロボットと呼ばないで、鉄人といっているのだ。」
北見君は、それを聞くと、なんだか、きみが悪くなってきました。
「機械で動くのですか?」
「うん、機械だ。しかし、いままでのロボットの機械とは、まるでちがっているのだよ。そこが、わしの発明なのだ。