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てんぐがいでん きられのせんた
天狗外伝 斬られの仙太
三好 十郎
Read 天狗外伝 斬られの仙太 (てんぐがいでん きられのせんた) by 三好 十郎 (みよしじゅうろう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 122,347 characters · 243 screens
生意気なことを並べていねえで、足元の明るいうちにサッサと消えろ。
長五 なにおっ! この石垣ヅラめ!
仙太 待て。いや、そっちに義理が有ろうとなかろうと、弥造の兄弟分と聞いちゃ素通りならねえのだ。ま、控えて下せえ。あっしゃ仰せの通り渡世に入って日の浅え冷飯食いで、はばかりながら生れは御当地、当時……。
半助 やい、やい、やい! いい加減にしろい、佐貫の半助を前に置いて、名も戒名もねえ三ン下奴の手前等が、相対仁義もすさまじいや。たってとありゃ川を渡って佐貫の方へ這いつくばってやって来い、草鞋銭の百もくれてやらあ。
仙太 その佐貫の半助に少しばかり言いてえことがあるんだ!
半助 何を! 何だと?
そこへバタバタと町の方から走ってくる町方手先。走り過ぎようとして半助等が認める。
手先 おお、佐貫の親方衆じゃありませんか!
子分一 町方の衆だね。どうしなすった?
手先 丁度いい所で会った。いや、どうもこうも、本宿筋から通りへかけて、まるでゴッタ返しているのだ。叩きこわしの奴等と植木村の百姓が丁度一緒くたになりやがって、米屋から質屋、目ぼしい商売店を片っぱしから、ぶちこわして、段々此方へ押して来ているのだ。