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かいじんにじゅうめんそう
怪人二十面相/少年探偵団
江戸川 乱歩
Read 怪人二十面相/少年探偵団 (かいじんにじゅうめんそう) by 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 212,130 characters · 422 screens
ほんものは床下にうめておいたのです。それがぬすまれてしまったのです。」
大鳥氏はかんしゃくをおこしてさけびました。
「まあ、お待ちなさい。もしもですね。その床下にうめたほうがにせもので、その床の間のがほんものだったら、どうでしょう。二十面相は裏をかいたつもりで、まんまとにせものをつかまされてしまったわけです。じつに痛快じゃありませんか。」
明智探偵は、みょうなことをいいだしました。
「エッ、エッ、なんですって? じょうだんはいいかげんにしてください。その床の間の塔がほんものなら、なにもこんなにさわぎやしません。これは、門野君が苦心をして作らせたにせものなんですよ。いくらピカピカ光っていたって、めっきなんですよ。」
「めっきかめっきでないか、ひとつよくしらべてごらんなさい。」
明智はいいながら、木製のわくのかくしボタンを押して、赤外線防備装置をとめてから、むぞうさに塔の頂上の部分を持ちあげて、大鳥氏の目の前にさしだしました。
探偵のようすが、あまり自信ありげだものですから、大鳥氏もつい引きいれられて、その塔の一部分を受けとると、つくづくとながめはじめました。