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かいだんぼたんどうろう

怪談牡丹灯籠

三遊亭 円朝

Read 怪談牡丹灯籠 (かいだんぼたんどうろう) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.

N2 · advanced · modern kanji and kana · 123,879 characters · 246 screens

Aozora Bunko

とこづかれて、孝助は泣きながら、只残念でございますと云っていると、お國は先夜の意趣を晴すは此の時なり、今日こそ孝助が殿様にお手打になるか追出されるかと思えば、心地よく、わざと

「孝助どん云わないか」

と云いながら力に任せて孝助の膝をつねるから、孝助は身にちっとも覚えなき事なれど、証拠があれば云い解く術もなく、口惜涙を流し、

孝「痛うございます、どんなに突かれても抓られても、覚えのない事は云いようがありません」

國「源助どん、お前から先へ云ってしまいな」

源「孝助云わねえか」

と云いながらドンと突飛ばす。

孝「何を突き飛ばすのだね」

源「いつまでも云わずにいちゃア己が迷惑する、云いなよ」

と又突飛ばす。孝助は両方から抓ねられ突飛ばされたりして、残念で堪らない。

孝「突き飛ばしたって覚えはない、お前もあんまりだ、一つ部屋にいて己の気性も知っているじゃアないか、お庭の掃除をするにも草花一本も折らないように気を附け、釘一本落ちていても直に拾って来て、お前に見せるようにしているじゃアないか、己らの心も知っていながら、人を盗賊と疑ぐるとは余り酷いじゃアないか、そんなにキャア/\いうと殿様までが私を疑ぐります」