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かいだんぼたんどうろう
怪談牡丹灯籠
三遊亭 円朝
Read 怪談牡丹灯籠 (かいだんぼたんどうろう) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 123,879 characters · 246 screens
ようだ、御廻状が来たのかも知らん、一寸出ろ、善藏や」
善「へい/\」
相「何だ、返事ばかりしていてはいかんよ」
善「只今明けます、只今、へい真暗でさっぱり訳がわからない、只今々々、へい/\、どっちが出口だか忘れた」
コツリと柱で頭を打ッつけ、アイタアイタヽヽヽと寝惚眼をこすりながら戸を開いて表へ立出で、
善「外の方がよっぽど明るいくらいだ、へい/\どなた様でございます」
孝「飯島の家来孝助でございますが、宜しくお取次を願います」
善「御苦労様でございます、只今明けます」
と石の吊してある門をがッたん/\と明ける。
孝「夜中上りまして、おしずまりに成った処を御迷惑をかけました」
善「まだ殿様はおしずまりなされぬようで、まだ御本のお声が聞えますくらい、先ずお這入り」
と内へ入れ、善藏は奥へ参り、
善「殿様、只今飯島様の孝助様が入っしゃいました」
相「それじゃアこれへ、アレ、コリャ善藏寝惚てはいかん、これ蚊帳の釣手を取って向うの方へやって置け、これ馬鹿何を寝惚ているのだ、寝ろ/\、仕方のない奴」
と呟きながら玄関まで出迎え、
「これは孝助殿、さア/\お上り、今では親子の中何も遠慮はいらない、ズッと上れ」