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かいだんぼたんどうろう
怪談牡丹灯籠
三遊亭 円朝
Read 怪談牡丹灯籠 (かいだんぼたんどうろう) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 123,879 characters · 246 screens
時は何うして之を受けるという事は知っているだろう、仏説にも利剣頭面に触るゝ時如何という事があって其の時が大切の事じゃ、其の位な心得はあるだろう、仮令火の中でも水の中でも突切って行きなさい、其の代りこれを突切れば後は誠に楽になるから、さっ/\と行きなさい、其のような事で気怯れがするような事ではいかん、ズッ/\と突切って行くようでなければいかん、それを恐れるような事ではなりませんぞ、火に入って焼けず水に入って溺れず、精神を極めて進んで行きなさい」
相「さようなれば此のお重箱は置いて参りましょう」
良「いや折角だからマア持って行きなさい」
相「何方へか遁路はございませんか」
良「そんな事を云わずズン/″\と行きなさい」
相「さようならば提灯を拝借して参りとうございます」
良「提灯を持たん方が却て宜しい」
と云われて相川は意地の悪い和尚だと呟きながら、挨拶もそわ/\孝助と共に幡随院の門を立出でました。
二十
孝助は新幡随院にて主人の法事を仕舞い、其の帰り道に遁れ難き剣難あり、浅傷か深傷か、運がわるければ斬り殺される程の剣難ありと、新幡随院の良石和尚という名僧智識の教えに相川新五兵衞も大いに驚き、孝助はまだ漸く廿二歳、殊に可愛いゝ娘の養子といい、御主の敵を打つまでは大事な身の上と、種々心配をしながら