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せいだんつきのかがみ
政談月の鏡
三遊亭 円朝
Read 政談月の鏡 (せいだんつきのかがみ) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 54,603 characters · 108 screens
金「馬鹿ア云え、そんな事が云えるものか、あの浪人は堅い男だ、毎朝板の間へ手を突いて、お早うと丁寧に厳格した人だが、そんな篦棒な事を頭を禿らかして云えるものか」
蓮「じゃア斯う仕ましょう宅へみいちゃんだのおしげさんだのが綿摘みの稽古に来ますから、あの娘にも綿を摘む内職を成さいと云って呼寄せ様じゃアありませんか、幸いすうちゃんが休んで桶が明いてるから」
金「あゝ云う遠慮深い人だから身装があの通りだからって寄越すめえ」
蓮「それは此方で貸して手間で差引くといって悉皆り私の物を貸して遣って習いに来ればもう占めたもので、内職が出来ても出来なくても、あの娘のは光沢が好くって評判が宜い、是丈揚ったって手習丈の物はなくても宜いから無闇に手間賃を出してお遣んなさいよ」
金「夫は大変な散財だな」
蓮「夫から段々覚えて来たから前貸だと気を附けてお金子を貸してやって、ホイ/\云って子の様に可愛がって遣ってお父さんが留守の内は私の側に置いて娘のようにして可愛がって、段々馴染が深く成るうち一年が二年と年月がたつ内に、三年経つと竹が年期が明いて来ますから、丁度宜いねえ二人差向いに成ったら