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かたきうちふだしょのれいげん
敵討札所の霊験
三遊亭 円朝
Read 敵討札所の霊験 (かたきうちふだしょのれいげん) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 125,950 characters · 249 screens
此のくらい結構な事は有りませんが、彼処へお遣りなすっては何うで、弟御ぐるみ引取ると云うので、随分お為になる処でございますが」
多「おやまが貴方に御挨拶致すに伯父が得心なれば構わぬと言いましたか」
傳「えゝ言いました」
多「何うも自分ではお断りが仕憎いから、大概の事は私の処へ行って相談して呉れと、まず言抜に云いますよ、彼れはなアとてもな無駄でございます」
傳「へえ何う云う訳で」
三十三
多「いえ十六年前に親父が行方知れずになって、今に死んだか生きたか知れない、音も沙汰もねえでございますが、ひょっと親父が存生で帰った時は、親父に一言の話もしないで聟を取ったり嫁に行っては済まぬと云って、姉弟で、あゝ遣って、元服もせずに居りますくらいでござりやすから、何処から何と云っても駄目でござりやす、聟でも取って遣りたいが中々左様言ったって聴きアしませんから」
傳「それじゃアお父さんが帰らねえでは相談は出来ませんか」
多「へえ親父が帰れば直に相談が出来ますが、帰らぬうちは駄目でござりやして、ひやア」
傳「弱りましたね、左様なら」
と呆然帰って来て。
傳「へえ往って来ました」