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かたきうちふだしょのれいげん
敵討札所の霊験
三遊亭 円朝
Read 敵討札所の霊験 (かたきうちふだしょのれいげん) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 125,950 characters · 249 screens
其処えずっと這入って来て、さア金え出せ、汝が家は大い構えの菓子屋で、金の有る事は知ってる、さア出せ、ぐず/\しやアがると拠ろなく斬ってしまうぞ、さア金を出せと云うから、旦那は魂消たの魂消ないの、まるで旦那は口い利かれない、只今上げます/\命はお助け、命だけは堪忍して呉れと云うと、命までは取らぬ、金さえ出せば帰るから金え出せと云うので、其処え蹲なんでしまっただ、するとお前旦那を揉んでいた按摩取がどえらい者で、其処に有った火鉢を取って泥坊の顔へぶっ投った」
婆「はえい怖ないなアまア、うん、ぶっ投って火事い出来したかえ」
百「なに火事でなえ、灰が眼に這入って、是アおいないと騒ぐ所へ按摩取が一人で二人の泥坊を押えて、到頭町の奉行所へ突出したと云うのだが、何と剛い按摩取じゃアないか、是でお前旦那も助かり、忰も助かったゞ、それからお前、誠に有難い、お礼の仕様がないと云う訳で、物も取られず、怪我もせず斯んな嬉しい事アないが、お前は何処なア按摩取だと云うと、私は是から五六町先の富川町にいて按摩取を致します、旅へ出てる中に眼悪くて旅按摩に成りましたと云うから、何か礼をしたい