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かたきうちふだしょのれいげん
敵討札所の霊験
三遊亭 円朝
Read 敵討札所の霊験 (かたきうちふだしょのれいげん) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 125,950 characters · 249 screens
重「これは私がお母様の何時も大切に遊ばす彼の手箱の中へ入れて置く……きん、何うも長い間度々照が来てお前の家でも迷惑だろう、主人の娘が貸してくれと云うものを出来ぬとは義理ずくで往かんし、親切に世話をしてくれ忝ない、多分に礼をしたいが、帰り掛であるからのう、是は誠に心ばかりだが世話になった恩を謝するから」
きん「何う致しまして私がそれを戴いては済みません、何うかそれだけは」
重「いゝや、其の替り頼みがあるが、今日私が来て照と山平殿に頼んで旅立をさせた事は、是程も口外して呉れては困る、少しも云ってはならぬよ、口外して他から知れゝば、お前より外に知る者はないから拠なくお前を手に掛けて殺さなければならんよ」
きん「はい/\/\どう致しまして申しません」
重「じゃア宜しい、さア山平殿、照早く表へ出なさい、宜しいから先に立って出なさい」
二人は何事も只だ有難いと面目ないで前後不覚の様になって、重二郎の云う儘に表へ出に掛る。台所口の腰障子を開け、
重「大きに厄介になった…さア心配しなくも宜い、出なさい」
照「はい…金や長々お世話になりました」
きん「それじゃア直ぐに遠い