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しょくぶつき
植物記
牧野 富太郎
Read 植物記 (しょくぶつき) by 牧野 富太郎 (まきのとみたろう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 165,848 characters · 327 screens
また地下茎すなわちハイネよりいわゆる蓮根を通してまた同じくこの糸があります(第五図の左)。
「第五図 (右)蓮の糸 (左)ハイネを折りたる状」のキャプション付きの図
第五図 (右)蓮の糸 (左)ハイネを折りたる状
葉面はこの長き葉柄の頂に楯形に着いてその大なるものは直径凡二尺余もありましょう。そして浅き杯形をなして天に向って居ますが、しかし通常やや前方の方に向うて居る。葉形は円いがその上端をなせる葉頭とその下端なる葉底とは直ちに見分が付く様になって居ます。すなわち葉頭も葉底も葉縁がやや凹んで、かつ小尖点があります。しかしゼニバ、ミズバの方はやや凸出して居る事が普通です。その葉頭はその葉がやや側を向く時は必ずその上部をなし、かつ地下茎の後の方に向うて居ます。その葉底すなわちアゴは必ず下部をなし前方に向うて居ります。しかしてその中央より葉頭に走る脈と葉底に走る脈とがあり、その他中央より発出する葉脈は右の葉頭葉底に走る葉脈の左右に必ず同数を以て発出して居ります。それゆえその左右より巻きたる巻き葉に在ては葉脈は左右必ず同数で、その脈に両側とも相対して居り、すなわちその左右には各十条許の葉脈があって下面に隆起して居りますが、ミズバならびにゼニバには左右各六、七条の葉脈があります。