Read classic Japanese books with furigana
ja-reading.com
Read classic Japanese books online with furigana. Filter by JLPT level, tap a word for the meaning, and translate a sentence.
なりひらぶんじひょうりゅうきだん
業平文治漂流奇談
三遊亭 円朝
Read 業平文治漂流奇談 (なりひらぶんじひょうりゅうきだん) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 159,974 characters · 317 screens
家(うち)だが明家(あきや)がありましたから之(こ)れを借受け、造作をして袋物屋の見世を出しました。袋物屋と云うものは店が小さくても金目の物が置けますから好(い)い商売でございます。友之助は荷を脊負出(しょいだ)して出入先を歩く、宅(うち)にはお村が留守居ながら商売が出来ます。お村が十九で友之助が二十六ですから飯事(まゝごと)暮しをするようでございます。其の年も暮れ、翌年になり、安永九年二月の中旬(なかば)に、文治郎の母が成田山(なりたさん)へ参詣に参りますに就(つ)き、おかやと云う実の姪(めい)と清助(せいすけ)と云う近所の使早間(つかいはやま)をする者を供に連れて出立(しゅったつ)しました。跡には文治郎と森松の両人切(ふたりぎ)りで、男世帯に蛆(うじ)がわくという譬(たとえ)の通り台所なども手廻りませんで、お飯(まんま)を炊くと柔かくってお粥(かゆ)のようなのが出来たり、硬(こわ)くって焦げたのなどが出来たりします。友之助はお村に云い付けて、斯う云う時に御恩を返さなければならん、お前お菜(かず)を拵(こしら)えるのが面倒なら、料理屋から買(かっ)てゞもいゝから毎日何か旦那の所へ持っていってお上げ。