Japanese reading practice

Read classic Japanese books with furigana

ja-reading.com

Read classic Japanese books online with furigana. Filter by JLPT level, tap a word for the meaning, and translate a sentence.

なりひらぶんじひょうりゅうきだん

業平文治漂流奇談

三遊亭 円朝

Read 業平文治漂流奇談 (なりひらぶんじひょうりゅうきだん) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.

N2 · advanced · modern kanji and kana · 159,974 characters · 317 screens

Aozora Bunko

文「どう致しまして、左様ならお暇(いとま)申します」

町「親父は頑固(いっこく)ものですから、お気に障りましたろうが、どうか悪く思召さないで下さいまし、御機嫌(ごきげん)宜しゅう」

と板の間まで出て見送ります。文治もどうかして金を遣りたいが、所詮金では受けないから薬にして持って往って遣ろうかと、いろ/\に工夫をしながらうか/\と路地を出に掛りますと、入って来たのはまかなの國藏と云う奴で、九月の四日に文治に拳骨で擲(は)り倒されまして、目が覚めたようになって頻(しき)りに稼(かせ)いで、此の長家(ながや)へ越して来たと見えて、夜具縞(やぐじま)の褞袍(どてら)を着て、刷毛(はけ)を下げまして帰って来まして、文治と顔を見合せて恟(びっく)りしました。

國「おや旦那」

文「おう國藏か、どうした」

國「こりゃア不思議だ、貴方(あんた)は何(ど)うして此処(こゝ)へ」

文「少し知己(しるべ)があって来たが、此の節は辛抱するか」

國「えい漸(ようや)く辛抱するようになって、私(わっち)が仕事をするようになって、先(せん)の家(うち)では狭いから此処へ越して来たが、家(うち)のお浪はお前さんを有難がって、お目に懸りたいと云っても、貴方の処へは最(も)う上れねえが、幸い今日は店振舞(たなぶるまい)で障子が