Read classic Japanese books with furigana
ja-reading.com
Read classic Japanese books online with furigana. Filter by JLPT level, tap a word for the meaning, and translate a sentence.
かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
Read 火星兵団 (かせいへいだん) by 海野 十三 (うんのじゅうざ) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 307,889 characters · 618 screens
隊長はそれを見ると、剣をとりなおして、みずから大力の火星人にぶつかっていった。
「あっ、あれは大江山さんだ、捜査課長だ!」
と、新田先生がさけんで、思わず前へ、とびだした。
大江山捜査課長だ!
課長は、怪人にとびついた。
火星人は、おこったような声を出して、課長をどうんと、つきかえした。
課長は地上にひっくりかえった。体をひどく打ったらしく、課長はしばらく地上に体をくの字なりに曲げていた。――何しろ火星人の力ときたら、人間の十人力ぐらいのは、ざらにいる。
「くせ者! まだ降参せぬか!」
課長は、やにわに起上ると、また火星兵団の怪人にとびついていった。
火星人は、目を光らしたかと思うと、とびついて来る課長を、横あいから触手で強くはらった。
「あっ!」
課長は、顔を押さえて、その場にどうと倒れてしまった。
その時突然、木陰から五、六人の火星人が現れた。
新田先生は気が気でない。早くガスピストルで火星人を撃ってやりたいと思ったが、博士がピストルを撃つまでは、決して撃ってはならないということになっているので、こまってしまった。
「博士、早くピストルを……。今、倒れたのは大江山課長ですよ」