Read classic Japanese books with furigana
ja-reading.com
Read classic Japanese books online with furigana. Filter by JLPT level, tap a word for the meaning, and translate a sentence.
ふくざわゆきち
福沢諭吉
高山 毅
Read 福沢諭吉 (ふくざわゆきち) by 高山 毅 (たかやまつよし) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 54,555 characters · 109 screens
ですから、家の中で、子どもがあばれまわっても、いっこうにしかりません。勉強よりも、からだをじょうぶにすることのほうがだいじだ、と諭吉はかんがえていたからです。そこで、子どもが、八、九さいになるまでは、おもうままにあばれさせて、からだをじょうぶにすることだけを、いちばんのもくひょうにしました。七、八さいになると、はじめて勉強をさせることにしましたが、もちろん、からだのことは、いつも気をつけました。したがって、福沢家では、
「きょうは、おとなしくよく勉強したね。」
などといって、ほめられることはありませんでした。それよりも、小さな子どもが、
「きょうは、遠足があって、とてもとおかったけれど、がんばってあるいて、先生にほめられました。」
とか、その上の子が、
「きょうは、たいそうがあって、走りきょうそうで一ばんになりました。」
とかいうと、
「それはえらかったね。では、ごほうびをあげよう。」
こういったちょうしで、勉強よりも、うんどうができたほうが、ほめられるのでした。
それから、家の中では、ひみつなことはいっさいないということにしていました。なんでも、ざっくばらんにはなしあうことにしていました。