Japanese reading practice

Read classic Japanese books with furigana

ja-reading.com

Read classic Japanese books online with furigana. Filter by JLPT level, tap a word for the meaning, and translate a sentence.

ふちょうのごげん

符牒の語源

三遊亭 金馬

Read 符牒の語源 (ふちょうのごげん) by 三遊亭 金馬 (さんゆうていきんば) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.

N2 · advanced · modern kanji and kana · 5,981 characters · 13 screens

Aozora Bunko

囲炉裏の前に座っていて、向うの人に「ちょっと隅に立っているロセンを貸して下さい」といわれて驚いたことがある。女のタレにもいろいろ階級があって、若い小娘、おぼこ娘を「シンダレ」、年増を「マダレ」、年寄り「バアダレ」、芸者が「シャダレ」、女郎は「チョウチョウ」、女郎買いは「チョウマイ」。これも「蝶々」「蝶舞」と書くらしい。女房、人妻はすべて「ワコ」。

「奴にしてはハクイワコを持ったね」

「あいつのワコはもとシャダレしていて、しまいに蝶々になったんだよ」

いや楽屋雀はうるさいことである。

女義太夫は「タレギタ」である。同じ女房のことでも長唄屋さんの方では「ベクナイ」という。

ある長唄屋さんが自分の師匠のところへ手紙をだすのに「家内が病気にて」と書くのを、「家内」の字を「可内」と書いたので、始めはその人の奥さんだけをベクナイさんと呼んでいたが、しまいに一般女房までベクナイにされてしまった。

高座で使う手拭を「マンダラ」。新村博士の辞苑をひもといて見ると「曼陀羅」と書いて、仏教の宇宙法界を網羅せる種々雑多な色としてあるから、咄家の符牒のなかでは一番の大できといえよう。