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あわだぐちしめすふえたけ(さわのむらさきゆかりのさきわけ)
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
三遊亭 円朝
Read 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分) (あわだぐちしめすふえたけ(さわのむらさきゆかりのさきわけ)) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 196,342 characters · 389 screens
ものと見えまして、森の中に長持がございまして、その蓋を取って私を高手小手に縛めて中へ入れられましたが、其の時は殺されることかと存じて居りますると、それから私を船へ乗せる様子は長持の中でも存じて居りましたが、実に現のような心持で参りましたのでございましたが、貴方さまのお助けで、思い掛けなく危い処を免れまして、誠に有難う存じまする」
小「それは/\、御家来が嘸案じて居られるでしょう、お前さんはお器量が宜いから悪い奴らが企んで、左様な事をしたのであろう、どうも誠にお前さんはお人柄で、御尊父様も嘸案じて居られましょうから、私が送り届けて上げるから宜しいが、御尊父は何御商法をなさる、何うも人柄の好い嬢さんだ」
娘「はい、親父は町道場を出して、剣術の指南を致しますものでございまする」
小「フン剣客先生かえ、道理でお人柄が好いと思いました、私も嗜の道だから随分懇意なものも有りますが、何流でござるか」
娘「はい、一刀流でございまする」
小「今流行だからね、一刀流の名高いお方には随分知る人も有りまするが、失礼ながら親御の尊名は何と仰しゃるな」
娘「はい石川藤左衞門と申しまする」