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あわだぐちしめすふえたけ(さわのむらさきゆかりのさきわけ)
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
三遊亭 円朝
Read 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分) (あわだぐちしめすふえたけ(さわのむらさきゆかりのさきわけ)) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 196,342 characters · 389 screens
仙「ハヽア此の鴻の台は上矢切だ、此辺に悪い奴が匿れて居るのかも知れねえ、何か手係りになる事も有ろうから、船を市川口へ繋けよう」
というのを重三郎と安吉が止めましたが聞きませんで、詮議に山へ上りましたが、何の手係りもなく空しく帰る事になりましたが、小左衞門の死骸の遣り場がないから船へ乗せて、仙太郎が伊皿子台町の宅へ帰って参りましたが、屋敷へ知らせて好いか悪いか知れません、と云って何時まで斯う遣っても置かれないと云うので、直ぐに白金台町の高野寺へ頼み、仙太郎の縁類の積りにして葬式も立派に致しましたから、小左衞門の死骸のことは誰にも知れんわけでございます。お話二つに分れまして、丈助は空涙を零しながら根本の宅へ帰って参りますと、おみゑは案じて居りまする。門口から、
丈「嬢さま只今帰りました、申しエ嬢さま只今帰りました」
みゑ「あい、明きますよ」
と云いながら紙燭を点けて土間へ下りてまいり、直に戸を明け、
みゑ「お父さまもお帰りになりましたか」
丈「はい」
と座敷へ上り、
丈「お嬢さま、何とも何うも申し上げようはございません、嘸あなたさまもお驚きだろうと存じますけれども、申し上げんことはお解りにはなりますまいが、旦那さまは鴻の台の鐘ヶ淵から何者とも知れず突き落されて、川の中へ落入りました」