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あわだぐちしめすふえたけ(さわのむらさきゆかりのさきわけ)
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
三遊亭 円朝
Read 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分) (あわだぐちしめすふえたけ(さわのむらさきゆかりのさきわけ)) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 196,342 characters · 389 screens
事ばかり引続いて有りますのですから、ぞッと総毛立ちました。
伊兵衞「南無阿弥陀仏/\」
安「何だ御婚礼に念仏をいう奴が有るものか」
と云ってると、不思議な事には誰も机の傍へ寄りもしないのに、位牌の前に据えた盃がひッくりかえり、酒が溢れてポタ/\滴りました。
安「お盃がひッくりかえって、お酒が溢れたのは御意に適わんのではございますまいか」
しの「ナニ若草が飲んだで御座えましょう、飲んだら汝え直に伊之助さんがに献すだアよ」
安「へえ召上ったのでございますか」
しの「あなた盃を取って献げて下せえな」
安「私には何うも取りにくうございます」
と云うは怖いからで、叔母が取って伊之助に献し、
しの「酌いで進げて下せえよ」
というので安兵衞が酌をする、伊之助は痛む方の足を出し盃を口元まで持って参りますと、不思議な事には軒端から一陣の風がドッと吹き入りますると、今まで点いて居ました灯火が一時に消えましたから、伊之助もぞッとするほど身の毛立って、思わず持って居ました盃をバタリと取落すと、痛む方の足へ酒が掛りまして、其の染る事というものは一通りなりませんから、