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あわだぐちしめすふえたけ(さわのむらさきゆかりのさきわけ)
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
三遊亭 円朝
Read 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分) (あわだぐちしめすふえたけ(さわのむらさきゆかりのさきわけ)) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 196,342 characters · 389 screens
小「ウーン、掛廻りじゃアありませんし、若旦那はあんなことばかり云ってる、鳶頭小言を云っておくれよ」
鳶「おゝ娘さん冗談じゃアねえぜ、羽根を突くならもっと端ぱたへ寄って突きねえ、人に怪我をさせて何うするんだ、冗談じゃアねえぜ、広え処で羽根が突きたけりゃア地面を買って突くが宜いや」
小「鳶頭これ御覧、腮から鼻から耳へかけて払われたんだ」
鳶「それじゃア、正月の耳鼻腮痛だ」
小「鳶頭まであんなことをいうのだものを」
若「そんな事を云うもんじゃアない、何でも春は心を柔しく持って賑やかにしてなければいけない」
と宥めて居りまする。息子の年頃は二十三四で、色のくっきりと白く、鼻筋の通った、口元の締った眉毛の濃い、薄く青髭が生えて居りまして、つや/\しい大結髪で、けんぽう行義あられの上下に、黒斜子の紋附を着、結構な金蒔絵の印籠を下げ、茶柄に蝋鞘の小脇差を差して居りますから、年始帰りと見えます。
若「さア/\往こう、これから腹を立つものじゃアないよ」
と小僧を宥めている、物の云いよう男振りと云い、真に情の有りそうなお方と世間知らずの生な娘もぞっと身に染む恋風に、何処の人だか知れませんが好い