Read classic Japanese books with furigana
ja-reading.com
Read classic Japanese books online with furigana. Filter by JLPT level, tap a word for the meaning, and translate a sentence.
みどりいろのたいよう
緑色の太陽
高村 光太郎
Read 緑色の太陽 (みどりいろのたいよう) by 高村 光太郎 (たかむらこうたろう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 5,268 characters · 11 screens
すべて、傍観者の与り知らぬ所、また苦情を申込む権利の無い事である。鑑賞家が作品に臨んでその作品の異風を擬議する事は不必要である。唯、その異風を認めた上で、作家の情調が虚偽の基礎の上に立っているか、作家生来の真面目であるかを作品によって見ればよいのである。作品の優劣はその上、別箇の問題として心に映じて来なければならない。
この点から、僕は日本の作家があらゆる MOEGLICH(可能)な技巧を遠慮会釈なく用いん事を希望している。その時の内面の要求に従って必ずしも非日本的を恐れない事を祈るのである。いくら非日本的でも、日本人が作れば日本的でないわけには行かないのである。GAUGUIN(ゴーガン)は TAHITI(タヒチ)へまで行って非フランス的な色彩を残したが、彼の作は考えて見ると、TAHITI 式ではなくして矢張りパリっ子式である。WHISTLER(ホイスラー)はフランスに暮してある時はまた日本に対する NOSTALGIE(ノスタルジー)を恣にしたが、これも争われない ANGEL-SAECHSISCH(アングロサクソン風)である。あの TURNER(ターナー)はロンドンの市街をイタリヤの色彩で画いていたが、今思えば彼のイタリヤの自然を写した色彩はやはり英国式であった。