Read classic Japanese books with furigana
ja-reading.com
Read classic Japanese books online with furigana. Filter by JLPT level, tap a word for the meaning, and translate a sentence.
ゆきやなぎ
雪柳
泉 鏡花
Read 雪柳 (ゆきやなぎ) by 泉 鏡花 (いずみきょうか) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 45,054 characters · 90 screens
卯の花の礼心には、砧まき、紅梅餅、と思っただけで、広小路へさえ急足、そんな暇は貰えなかったから訪ねる事が出来なかった。
盆やすみに、今日こそと、曳船へ参りましたが、心当りの卯の花垣は取払われて、窪んだ空地に、氷屋の店が出ていました。……水溜りに早咲の萩が二つ三つ。
そういったわけで、それきりになったのですが、あと十何年、不意に、また間淵洞斎に出会って、悪酒にあてられた事を申しました。――
それは、白山の家を出て、入費のかからない点、屈竟ばかりでなく、間近な遊山といってもいい、植物園へ行って、あれから戸崎町の有名な豆府地蔵へ参ろうと、御殿町へ上ると、樹林一構、奥深い邸の門に貼札が見えたのです――鷺流狂言、開興。入場歓迎。――日づけが当日、その日です。時間もちょうどでありました。
舞台では、もう「宗八」というのがはじまっていたのですが、広書院の一方を青竹で劃っただけが、その舞台で、見物席は三十畳ばかりに、さあ十四五人も居ましたか、野分のあとの庭の飛石といった形で、ひっそり、気の抜けたように、わるく寂しい。
例の、坊さんが、出来心で料理人になって、角頭巾、黒長衣。