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きりがくれいかほのゆけぶり
霧陰伊香保湯煙
三遊亭 円朝
Read 霧陰伊香保湯煙 (きりがくれいかほのゆけぶり) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 117,546 characters · 234 screens
由「へえ…彼女もあゝ云う目に遭ったのは罰でげすね、だが橋場の御別荘へ押込の這入った時には私は驚いて腰が脱けちまいました、あゝ血が流れて居るのを見たが、実に何うも彼様な忌な心持はありませんね、何んとか云うお女中が其方から這入っちゃアいけません、此方へ往くと其処に泥坊が居りますよと云われた時にゃア私アとっちたね、併しまア彼の女は天罰で賊に斬殺され、桟橋から投り込まれたのでげすが、彼も矢張悪事の罰だろうね」
幸「ウン彼奴も窃盗をする奴だが、お瀧も矢張りお尋ねものの悪党だから殺されたって却って私は好い気味ぐらいに思って居るが、彼のお駒と云う小女は誠に可愛そうな事をしたね」
由「そう/\お母さんが来ておい/\泣いて居た時には、流石の私も気の毒に思いましたが、おたきの死骸は未だに知れませんかえ」
幸「まだ知れねえが、多分海へ流されて、天罰だから何処かの岸へ打揚げられ、烏に喙かれるぐらいの事は何うしたってなければならないよ」
と話をして居ると、唐突に一人の老爺が後の襖を開けて這入って参りまして、
老「はい御免下さい」
由「はい……おや旦那、何処かの老爺さんが這入って来ましたよ」