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きりがくれいかほのゆけぶり
霧陰伊香保湯煙
三遊亭 円朝
Read 霧陰伊香保湯煙 (きりがくれいかほのゆけぶり) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 117,546 characters · 234 screens
気か、亭主のあるものとは知らんと云いなさるが、風体を見たって大概分ろう、是が茶屋女や芸者じゃアなし、宿帳を検めんと云うのは不都合じゃアないか、併し貴公も手を出したからには万更気に入らん訳でもあるまいから、真に貴公の妻に致して呉れるなら、改めて僕が離別して実家へ沙汰をするから、貴公の方で此婦の実家へ貰いに往けば話も早く纒まって、少しも手間の要らん事ちゃ、見合も何も要らん訳じゃが、何うか」
七十一
治「へえ…左様でございます、貴方の方で全く愛想が尽きて御離縁に成りまして、此の御内室が御実家へ帰る事になれば、此の方から御実家へ話をしてお貰い申すかも知れませんが、何も枕を並べた訳じゃアございません、其処へお帰りがあって私を密夫に落されては甚だ残念でがすからな」
成「残念だって女の首筋へ手を掛けて抱締めた処へ僕が帰って来て、障子を開けたればこそ離れたのであろうが、然う云う事を云って何処までも情を張れば、止むを得ず公然にするばかりだ、けれども然んな事を為ちゃア僕も此の上ない恥辱じゃから、敢て好みはせん、好みはせんが貴公の出ように依って之を公然にすれば、云わずと知れた