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きりがくれいかほのゆけぶり
霧陰伊香保湯煙
三遊亭 円朝
Read 霧陰伊香保湯煙 (きりがくれいかほのゆけぶり) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 117,546 characters · 234 screens
市「はい、私打落したって、私を打殴るから私も先の相手を打落しやした」
巡「コラ、仮令其の方を撲打擲を致したにもせよ人を打擲するのみならず、此の谷川へ投落すと云う理由はあるまい、乱暴な事をして、えゝこれ、派出へ来なさい」
市「私そんなとけえ往くのは厭だねえ」
巡「これ、厭と云うて済もうか、直にさア来なさい」
市「私は派出などへ何の科があって私参るのだね」
巡「コラ分らぬ奴じゃ、これへ二人の者を打込んだではないか」
市「打込んだと云って、先で己に打って掛るから己だって黙っては居られねえから、手エひん捻って突いたら、向うの野郎逆蜻蛉を打って落ちたので、私が打落したのではねえ」
巡「じゃアから分らぬ事を云わんで派出へ参れ」
市「派出てえ何処え」
巡「屯所へ参れ」
市「屯所たってお屯様へ呼ばれる私罪はなえ」
巡「分らん奴であるぞ、罪と云うは今の事じゃ、二人を打落したのが罪じゃ」
市「己を先へ打つ奴の方が罪があると思いやんすが、どうだえ」
巡「分らん事を申すな、お前は布告を知らんなア」
市「へい知りません、私の方へ布告が廻った事もありやんすが、読めねえだ、手習した