Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ああぎょくはいにはなうけて

ああ玉杯に花うけて

佐藤 紅緑

Lesen Sie ああ玉杯に花うけて (ああぎょくはいにはなうけて) von 佐藤 紅緑 (さとうこうろく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 126.617 Zeichen · 250 Bildschirme

Aozora Bunko

「じゃどうすればいいんだ」

「おれは秀吉だからお前は加藤か小西になれよ」

かれはとうとうしゃもじを加藤清正にしてしまった。だがこの清正はいたって弱虫でいつも同級生になぐられている。大抵の喧嘩は加藤しゃもじの守から発生する、しゃもじがなぐられて巌に報告すると巌は復讐してくれるのである。

いずれの中学校でも一番生意気で横暴なのは三年生である、四年五年は分別が定まり、自重心も生ずるとともに年少者をあわれむ心もできるが、三年はちょうど新兵が二年兵になったように、年少者に対して傲慢であるとともに年長者に対しても傲慢である。

浦和中学の三年生と二年生はいつも仲が悪かった、年少の悲しさは戦いのあるたびに二年が負けた、巌はいつもそれを憤慨したがやはりかなわなかった。

「二年の名誉にかかわるぞ」

かれはこういいいいした、かれはいま木の下に立って群童を見おろしているうちに、なにしろ五人分の弁当を食った腹加減はばかに重く、背中を春日に照らされてとろとろと眠くなった。でかれは木の根に腰をおろして眠った。

「やあ生蕃が眠ってらあ」

学生どもはこういいあった。生蕃とは巌のあだ名である、かれは色黒く目大きく頭の毛がちぢれていた、それからかれはおどろくべき厚みのあるくちびるをもっていた。