Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ああぎょくはいにはなうけて

ああ玉杯に花うけて

佐藤 紅緑

Lesen Sie ああ玉杯に花うけて (ああぎょくはいにはなうけて) von 佐藤 紅緑 (さとうこうろく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 126.617 Zeichen · 250 Bildschirme

Aozora Bunko

「いや赤羽まで校長と同車する計画だ」

この報知はたしかに人々の胸をうった、とまた飛報がきた。

「カトレット先生が辞表をだしたそうだ、漢文の先生は校長を見送ってから辞職するそうだ」

このうわさはますます一同の神経をいらだたせた。

「学校を焼いてしまえ」

だれいうとなくこの声が非常な力をもって伝播した。

「しずかにしたまえ、諸君、決して軽々しいことをしてくれるな」

小原は血眼になって叫びまわった、とこのとき三年生は調神社に集まって何事かを計画しているといううわさがたった。

「いってみる」と小原はいった。「柳君、しばらくたのむぜ」

かれはげたをぬぎすててはだしになった、そうしてはかまを高くかかげて走りだした。

この熱烈な小原の誠意に何人も感歎せぬものはなかった。

「おれもゆく」

「おれも……」

後藤という投手と浜井という三塁手はすぐにつづいた。

「学校の体面を思えばこそ小原も浜井も後藤もあのとおりに奔走してるんだ、諸君はどう思うか」

柳がこういったとき一同は沈黙した。

「ああありがたいものは先輩だ」と柳はつくづく感じた。

ものの二十分とたたぬうちに町のあなたにさっと土ほこりがたった。