Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ああぎょくはいにはなうけて

ああ玉杯に花うけて

佐藤 紅緑

Lesen Sie ああ玉杯に花うけて (ああぎょくはいにはなうけて) von 佐藤 紅緑 (さとうこうろく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 126.617 Zeichen · 250 Bildschirme

Aozora Bunko

「ろばろばというなよ」とろばがいった。

新ちゃんはだまってがま口をろばになげつけた。銀貨がざらざらとこぼれた。

「いくら使ったえ」と他のひとりがいった。

「二人前の切符代だけもらったよ」と新ちゃんがいった。

「拾ったお金で活動を見たの?」と文子は仰天していった。だれもそれには答えなかった。

「帰らして頂戴」と文子はなき声になった。

「帰ってもいいよ、どうせおれ達の仲間になったんだから、帰りたければ帰ってもいい」

「私が仲間?」

「おまえ達はだまっておいで」と新ちゃんは男共を制した、そうして文子にこうささやいた。

「こわいことはないのよ、あの人等はばかなんだから……でも文子さん、あなたも同じがま口の金を使ったんだからお友達におなりなさいね、そうしないとあの人等はお宅へいってお母さんになにをいうか知れませんよ、ねえ、毎日でなくても、たまにちょいちょい私達と遊びましょう、ね、お母さんに知れたら困るでしょう」

文子は呼吸もできなかった、実際すでに不正な銭のご馳走になったのである、こんなことが母に知れたら母はどんなに怒るだろう、怒られても仕方がないが、母が歎きのあまり病気になりはしないか、それからまた兄さんは……兄さんの名誉にかかわることがあると……。