Japanische Klassiker mit Furigana
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あるまりのいっしょう
あるまりの一生
小川 未明
Lesen Sie あるまりの一生 (あるまりのいっしょう) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 3.721 Zeichen · 8 Bildschirme
「まりさん、どこへいままでいっていなさいました? みんなが、毎日、あなたを探していましたよ。」と、ぼけは、なつかしげにまりをながめていいました。
まりは、この地上のものを美しく、うれしく思いました。なぜ、自分は、この下界を捨てて、空の上などへ、すこしの間なりとゆく気になったろう。もう、これからは、不平をいわずに、みんなといっしょに暮らすことにしようと思いました。
子供たちは、どうしてもフットボールのことを思いきれませんでした。そして、またやぶの中へ探しにきました。彼らは、思いがけなくまりを見つけたのであります。
「あった! あった! まりが見つかったよ。」
「おうい、フットボールが見つかった!」
「みんな、早くおいでよ。」
その日から、広場で、前のようにフットボールがはじまりました。子供たちは、その当座は気をつけてまりを大事にしました。
しかし、いつのまにか、また乱暴にまりを取り扱ったのであります。なんとされてもまりは、だまっていました。
こうしているうちに、まりは、もう年をとってしまいました。はね返る元気もなくなれば、不平をいったり、逃れようとする勇気もなくなってしまいました。