Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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あるよのあねとおとうと

ある夜の姉と弟

小川 未明

Lesen Sie ある夜の姉と弟 (あるよのあねとおとうと) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.203 Zeichen · 5 Bildschirme

Aozora Bunko

「この白い大きいのは、小笠原島からきたのですよ。みんな、遠い南の方からきたものばかりです。」と、やどかりを商うおばさんは、いいました。

小笠原といえば、ずっと南のやしの木が茂る熱帯の地であると思いました。

「お母さん、あの爆発した三宅島より、もっと遠いんですね。」と、義夫は、いいました。

「僕、ほしいな。」

「およしなさい。家へ持って帰ると、じき死にますからね。」と、お母さんは、困ったようなお顔をなさいました。

それでほかの学用品など買ってもらって、家へ帰ったけれど、やはり、やどかりの姿が目に残っていました。また話が耳に残っていました。

「どうしてやどかりに、こんないろんな形があるの。」と、ほかの子供が、きいたら、

「やどかりは、自分の好きな貝がらをさがして、幾度も、幾度も、その中へ入ってみて、気にいったのを自分のすみかとするのだそうです。」と、おばさんのいったことなどが思い出されたのでした。

義夫は、お姉さんにお願いして、買ってもらおうかと思いました。そのうちに、晩方になると、幾度も時計を見上げて、もうお姉さんはどこを歩いているだろうと空想しました。そして、お姉さんが、お勤めから帰ってくると、