Japanische Klassiker mit Furigana
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いたずらこぞうにっき
いたずら小僧日記
佐々木 邦
Lesen Sie いたずら小僧日記 (いたずらこぞうにっき) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 63.226 Zeichen · 128 Bildschirme
「安心して何もかも私に委せるんですよ。目を瞑って、凝っとしてね」
と言った。乃公は岸に着くまでは何があったか、少しも知らなかった。唯目がめり込みはしないかと案じられる位確乎目を瞑っていた。それで皆が「万歳万歳」と喝采した時には、今考えて見ると最早岸に着いていたんだ。
何とも言えない騒ぎであった。乃公はお母さんの手につかまって、わいわい泣いた。お父さんは二十年前に分れた弟に逢ったように、軽業師の手を取って嬉しがっている。見物人は芝居でも見るように感嘆している。乃公達は一と先ず宿屋に帰った。
お父さんは軽業師に五百円の小切手をやった。そしてお母さんと二人がかりで、種々と乃公に言い聞かせた。彼の危い処から遁れたのに、其晩早々叱るなんて余り恩を知らない仕打だと思う。乃公だって彼んな事になる積りでしたのじゃない。唯魚を釣って来てお父さんを喜ばせる積りで出掛けたんだ。宿屋で彼んな魚を出したのと、お父さんが其を褒めたのと、彼んな処へボートを置いた奴が悪いんだから、乃公は叱られたって何とも思いはしない。唯新しい小刀を落してしまったのが残念だった。
翌日乃公達はナイヤガラを去った。