Japanische Klassiker mit Furigana
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いたずらこぞうにっき
いたずら小僧日記
佐々木 邦
Lesen Sie いたずら小僧日記 (いたずらこぞうにっき) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 63.226 Zeichen · 128 Bildschirme
我が国の偉大な事は教育に由るのであります。その中でも大学の支度をする寄宿舎学校が国の基になるのであります」
たった此丈けである。けれども乃公は乃公の思う通り書直して置いた。演壇に上ってお辞儀をした時には何だか変だったが、向うの方に立っていた大内さんが直ぐ始めろというような目くばせをしたから、乃公は大きな声を出して、次の通りに喋った。
「学校! 恐しい所は学校です。何も知らないで子供を学校にやる両親は可哀想です。お気の毒です。往来で遊んでいる貧乏人の子の方が好いんです。朝から晩まで遊べますから仕合せです。殊に寄宿は感服致しません。お豆腐ばかり喰べさせます。それよりも尚おいけない事があります。即ち私は、一日隔きに罰則になります。それで何も悪い事はしないのです。私が大人になって先生になるなら、奥さんのような意地悪は致しません。学校は実にいかん処だと思います」
皆は手を叩いた。校長さんも奥さんも感心に笑っていた。乃公は何だか嬉しかった。会が済んだ後で、奥さんが一寸というから乃公は尾いて行った。演説の御褒美を上げるから此室にお入りなさいと言って、にやにや笑っている。