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Japanische Klassiker mit Furigana

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いたずらこぞうにっき

いたずら小僧日記

佐々木 邦

Lesen Sie いたずら小僧日記 (いたずらこぞうにっき) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 63.226 Zeichen · 128 Bildschirme

Aozora Bunko

られる方で気を付けても、りつける方で止めなくちゃ何処まで行ったって果しがない。矢と的とは何方が先に出来たと思う。弓の方で矢を棄てもしないで、唯気をつけろ、射られるなと注文するのは理窟に合っていない。

乃公が今にお父さんとなったら、決して子供を叱るまい。無意仕出来したのなら何様な事でも決して罰しまい。一日に三度ずつお菓子を呉れよう。そして姉さんなんかとは口も利かせまい。

昨日は四月一日だった。四月馬鹿の日とは此日である。此日は嘘をついて人を欺しても構わない日である。正月からクリスマスよりも此日が待遠しかった。去年は余り世間の事が分らなかったので、四月一日には大分大勢に担がれた。その代り昨日は種々の事をしてやった。

乃公は考えがあるから未だ夜の明けない中に起きた。先ず一番始めに馳付けた処は火の見梯子だった。大人というものは智慧が足りない。世界は大人ばかりの世界だと誤解しているから、此梯子なんかも馬鹿に大きく拵えてある。乃公は登るのになかなか骨を折った。

東の空が心持ばかり明るい。静かなもんだ。自分の鼻息だけが、無暗に高く聞える。人間は未だ皆寝ているんだろう。