Japanische Klassiker mit Furigana
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いたずらこぞうにっき
いたずら小僧日記
佐々木 邦
Lesen Sie いたずら小僧日記 (いたずらこぞうにっき) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 63.226 Zeichen · 128 Bildschirme
そんなら株って何だと聞いたら、お島にも分らなかった。お島は知ったか振りをする女だけれど実際は何にも知らないんだ。此間も太陽は地球よりも大きいなんて乃公と議論をした。お歌さんまで先方の加勢をしたから乃公は腹を立てて、竟には喧嘩になってしまった。するとお春さんが太郎さんが泣くといけないから、地球が大きいにして置きなさいと言った。若しお春さんが彼様言わなかろうものなら、人間は死んでしまわなければならない。太陽よりも小い地球に此んなに大勢生きていられるものか。
それは兎に角、お父さんは此頃は忙しいから、乃公の事なんか構っていられない。それで乃公は真に安心している。書軸に悪戯書しても、雑誌の絵を切抜いても、知らん顔をしている。尚お金棒でも株でもどしどし下ればいいと思う。
それにお春さんは着物の支度が忙しいので滅多に出て来ない。唯お歌さんだけが厄介者だ。何を壊してもお母さんに言付ければ直ると思っている。馬鹿で仕方がない。
森川さんの家へお春さんの御用で行った。幾度往っても森川さんは乃公に何も触らせない。危い薬があるから手をつけてはいけないと言う。けれども聴診器だけは貸して貰って書生を診察してやった。