Japanische Klassiker mit Furigana
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いたずらこぞうにっき
いたずら小僧日記
佐々木 邦
Lesen Sie いたずら小僧日記 (いたずらこぞうにっき) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 63.226 Zeichen · 128 Bildschirme
今此二人神聖なる誓約を立て、婚姻の式を挙げんとす。諸君のうち此結婚に付き若し道に合わざる所ありと知る者あらば、此処に於て直ちに明言すべし……」
身体中を耳にしていた乃公は、此時に椅子を跳ね退けて踊り出た。そして斯う言った。
「道に合いません。僕は明言する。此の結婚には反対です」
満堂の諸君は大騒ぎをした。女の中には泣き声を立てたものさえあった。多分乃公を白熊か何かと思ったんだろう。お春さんは森川さんの手を握って青くなっている。大方森川さんが逃げるだろうと心配したらしい。お父さんもお母さんもお花さんも、又伯母さんも唯乃公の顔を睨んで黙っている。牧師は乃公と森川さんを見較べて呆れている。
「弟が病気でもないのに薬をくれる。そして結婚式に出すまいとする。そんな事をするお医者は僕の兄さんになれません。僕は此結婚はいけないと思います。どうか中止にして被下。僕は明言します」
皆は笑った。家の人だけは相変らず石のように黙っている。お父さんが立ちかけた時森川さんが一足進んで斯う言った。小い声で言った。
「太郎さん、下りてください。謝る。謝るから此方へ来て被下。君にはとても敵わない。