Japanische Klassiker mit Furigana
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いろいろなはな
いろいろな花
小川 未明
Lesen Sie いろいろな花 (いろいろなはな) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 1.684 Zeichen · 4 Bildschirme
ぼけの花は、真紅にみごとに咲きました。そして日の光に照らされて、それは美しかったのであります。
ある朝、ぼけの枝に、きれいな小鳥が飛んできて、いい声でなきました。そのとき、ぼけの花は、その小鳥に向かって、
「ああ、なんといういい声なんですか。あなたの声に、どんなに、すみれさんは憧れていましたか。どうか一目あなたの姿を見たいものだといっていましたが、かわいそうに、二日ばかり前にさびしく散ってしまいました。」と、ぼけの花は、小鳥に向かっていいました。
小鳥は、くびをかしげて聞いていましたが、
「それは、私でない。こちょうのことではありませんか。私みたいな醜い姿を見たとて、なんで目を楽しませることがあるもんですか。」と、小鳥は答えた。
「こちょうの姿は、そんなにきれいなんですか。あなたの姿よりも、もっときれいなんですか。」と、ぼけの花は驚いてききました。
「私はいい声で唄をうたいますが、こちょうは黙っています。そのかわり私よりも幾倍となくきれいなんです。」と、小鳥は答えて、やがてどこにか飛び去ってしまいました。
ぼけの花は、そのときから一目こちょうを見たいものだと、その姿に憧れました。