Japanische Klassiker mit Furigana
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いろいろなはな
いろいろな花
小川 未明
Lesen Sie いろいろな花 (いろいろなはな) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 1.684 Zeichen · 4 Bildschirme
けれど、まだ野原の上は寒くて、弱いこちょうは飛んでいませんでした。
ある風の強い日の暮れ方に、そのぼけの花は音もなく散って、土に帰らなければなりませんでした。ついに、ぼけの花は、こちょうを見ずにしまったのです。
それから、幾日かたつと、野の上は暖かで、そこには、いろいろな花が咲き誇っていました。はねの美しいこちょうは、黄色く炎の燃えるように咲き誇ったたんぽぽの花の上に止まっていました。
ほかのいろいろの多くの花は、みんなそのたんぽぽの花をうらやましく思っていたのです。その時分には、いつか小鳥の声をきいて、その姿を見たいといっていたすみれの花も、また、小鳥からこちょうの姿をきいて、一目見たいといっていたぼけの花も、朽ちて土となって、まったくその影をとどめなかったのでありました。
たんぽぽの花は、こちょうと楽しく話をしていました。それは静かな、いい日でありました。たちまち、カッポ、カッポという地に響く音が聞こえました。
「なんだろう。」と、たんぽぽの花はいいました。
「なにか、怖ろしいものが、こちらへやってくるようだ。」と、こちょうはいいました。
「どうかこちょうさん、私のそばにいてください。