Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
うすゆきしょう
うすゆき抄
久生 十蘭
Lesen Sie うすゆき抄 (うすゆきしょう) von 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 30.454 Zeichen · 59 Bildschirme
乱破とか出抜とかと呼ばれていた山武士野武士の類は、百姓のような見せかけをしているが、保元以来、つぎつぎに滅亡した源平藤橘の血脈をひく武辺のまがいで、夢想家が多く、独力で家門挽回の大事をなすには、武芸の技くれなどは役にたたない、智能と機略によるが便利とあり、代々、山野に沈潜して六韜三略の勉強ばかりしていたため、そういう一類の中から異常な才能をもった軍師が大勢出た。美濃の蜂須賀、稲田、近江の日比野、長江、下総の勾坂、信濃の滝川などはその尤なるもので、各地の大小名に招聘され、ふしぎな働きをしてみせた。
大炊介の父の小太郎も清和から出た源氏の末流で、五代前から相州の聖山に住みついて風摩という姓を名乗った。天文のはじめ四百人の野武士を統率する関東一の乱破の大将になり、あらゆる合戦に参加して五畿内の戦場を馳せめぐっていた。
天正七年、武田勝頼が浮島ヶ原へ押しだしてきたとき、大炊介の父は北条の手について大いに武田の軍勢を馳け悩ました。北条三代記に「風摩小太郎、乱破四百人を扶持す」とあるが、領主だから合力したのではなく、勝頼のやりかたが不服だったというだけのことにすぎない。