Japanische Klassiker mit Furigana
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おじいさんとくわ
おじいさんとくわ
小川 未明
Lesen Sie おじいさんとくわ von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.082 Zeichen · 5 Bildschirme
百姓は、そこにあったくわを手に取ってながめました。
「なるほど、しっかりしている。」と、百姓はいいました。
そして、めいめいが、そこにあったくわを買って帰りました。
おじいさんは、自分の念をいれて造ったくわが、百姓の役にたつのを喜んでいました。
「あのくわなら、だいじょうぶだ。」と、おじいさんは、百姓が毎日手に力をいれて、田や圃で、くわを振り上げるようすを思って、独り言をしました。
すると、ある日のこと。いつかくわを買っていった百姓が、はいってきました。
「今日は。」
「おじいさん、せんだって買っていったくわは、まことにいいくわだが、重くて、手がくたびれます。もっと軽くして、造ってください。」といいました。
おじいさんは、「はてな。」と、頭を傾けました。どうして、そんなに重いだろう?
「ああ。わかった。私は、あのくわを造るときに、米や、豆が、たくさん実ってくれるようにとばかり思っていた。それだからだ。」
おじいさんは、うなずきました。
「こんど、軽いくわを造ってあげましょう。」といいました。
「どうか、そうしてください。」と、百姓は、頼んで帰りました。
おじいさんは、仕事場で、どうか軽くて、百姓が疲れないように! と心で祈りながら、鉄を打ち、くわを造りました。