Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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おくみさんとそのしゅうい

お久美さんと其の周囲

宮本 百合子

Lesen Sie お久美さんと其の周囲 (おくみさんとそのしゅうい) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 75.369 Zeichen · 149 Bildschirme

Aozora Bunko

何にしろ貴女なんか今のままなのだから安心して居らっしゃいよ、ね。

心配したって仕様がないわ。

そりゃあきっとそうならないと私断言する。

「貴女みたいに苦労のない人はありゃあしないわ、ほんとうに。

貴女ばっかり受け合って呉れたって、伯母さんがそうしたらどうするの。

お※(「くさかんむり/惠」、第3水準1-91-24)さんがそう云いましたなんて云ったって仕様がないじゃあないの、

駄目よ。

※(「くさかんむり/惠」、第3水準1-91-24)子は今まで聞いた事のない乾いたガサガサなお久美さんの声を聞いた。

強った様な頬付をして病気の様な眼をして居る様子を見ると、その心配にどれ位お久美さんは悩まされて居るかと云う事が思いやられて、自分の力で取り戻しのつかない遠くの方まで走らせて仕舞った様な悔みと不安がじいっと仕て居られない程激しく※(「くさかんむり/惠」、第3水準1-91-24)子を苦しめた。

※(「くさかんむり/惠」、第3水準1-91-24)子も又お久美さんを自分の力で如何うもする事は出来ない事だと云う事をかすかながら感じ始めて居た。

非常に淋しかった。