Japanische Klassiker mit Furigana
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おくみさんとそのしゅうい
お久美さんと其の周囲
宮本 百合子
Lesen Sie お久美さんと其の周囲 (おくみさんとそのしゅうい) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 75.369 Zeichen · 149 Bildschirme
僅かばかりの事なのですから、誰にでも出来ましょうから……
「いいえ迷惑の何のと云う事じゃあ有りませんのですよ、切角自分も思って仕始めた事だからどうしてもまとめて仕舞い度いとは申して居りますんですからね。
只あんまり長く掛ってすみませんのですけれど。
「御迷惑でさえ有りませんでしたら此ちらも願って置いた方がいいんですけれ共……
祖母も云って居るんですけれ共、どうせ返す見込みがないものならなかった物だと思って黙ってあげるけれど、こんなに延ばし延ばしして一度も顔も持って来ないのはひどいってね。
一体彼方は返すつもりで居るんでしょうか。
「そりゃ貴女、勿論拝借したものですもの、
お返し仕様とは思って居ましょうよ。
「そうでしょうかねえ、
そんならどうでも好い様な事だけれ共一度位云いわけに来そうなもんだけれ共……
何か上手い方法はないでしょうかねえ、
ほんとに困って仕舞う。
「そうですねえ。
兎に角あれ丈のお金なんですから。
でもまあ家で一生懸命物にする積りでやって居るのですし致しますから、あんまり外から口をお入れなさらない方がようございましょうよ。
※(「くさかんむり/惠」