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Japanische Klassiker mit Furigana

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おくみさんとそのしゅうい

お久美さんと其の周囲

宮本 百合子

Lesen Sie お久美さんと其の周囲 (おくみさんとそのしゅうい) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 75.369 Zeichen · 149 Bildschirme

Aozora Bunko

他の人に口を利かせるなとか、事を荒だてるには及ばないとか云うのは、只此方の為にばかりではない様な気もした。

第一金に饑えて居る様な人にこんな事をたのむのは、此方からそうする様に仕向ける様なものだ。

お祖母様もあんまり不用心すぎる。

そうなってからああ斯う云ったってもう仕て仕舞った事でどうも成りはしないのに。

※(「くさかんむり/惠」、第3水準1-91-24)子は祖母に山田からの報告をしながら、今まで思って居た事を云おうか云うまいかを迷っていた。

云ったって好い様な事だけれ共、若しそれが事実だったらば、何の関係もないお久美さんにまで悪意を持たれる様になっては、そうでなくってさえよく云われて居ない家の娘と仲よくして居るのを不快に思って居る祖母はどんな事をするか知れないと云う不安があったので、其れがほんとだったら私が云わずとも自然に分って来る事なのだからと思って到々飲み込んで仕舞った。

けれ共そんなこんなで、昔から山田のために掛けられた種々な迷惑な事を思い出して来た祖母は、※(「くさかんむり/惠」、第3水準1-91-24)子が喫驚する位細々しい事まで話して聞かせて居たが、到々仕舞いにはお久美さんの事に落ちて行った。