Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
おひめさまとこじきのおんな
お姫さまと乞食の女
小川 未明
Lesen Sie お姫さまと乞食の女 (おひめさまとこじきのおんな) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.692 Zeichen · 16 Bildschirme
「ああ、世の中というものは、なんという楽しいところだろう。」と、お姫さまは思われました。そして、いままでお城の内でしていた生活は、なんという窮屈な生活であったろうと思われました。
あるところでは、山が見られました。また、あるところでは、大河が流れていました。その河には橋がかかっていました。お姫さまは、その橋を渡られました。すると、あちらに、にぎやかないろいろな建物のそびえている町があったのであります。この乞食のようすをした、お姫さまに出あった人々の中には、気の毒に思って、お姫さまの側に寄ってきて、
「どうして、おまえさんは、そんなに若いのに乞食をするのですか?」と、聞いたものもありました。
お姫さまは、こういって聞かれると、なんといって答えたらいいだろうかとまどわれましたが、
「わたしには、両親もなければ、また家もないのです。」と、いつか乞食の女がいったことを思い出して答えられました。
すると、その人は、たいそうお姫さまを気の毒に思って、銭を出してくれました。
お姫さまは、旅費などは用意してきたので、べつにお金はほしくもなかったが、こうしてしんせつに知らぬ人がいってくれるのを、あだに思ってはならないと思って、深くお礼を申されました。